宙ぶらりんの日々

20代派遣OLのブログ。新婚で幸せいっぱい。

ペットボトルを4000本、毎月一人で運ぶ事務員(私)

 

こんにちは、有海 糸です。

 

honeshabri.hatenablog.com

 

話題になっていたこちらの記事を読みました。

ここで関心をひいたのは

 

権力側に変更のインセンティブを与えることが重要

 

 

こちらの文章でした。

 

「おそらくハイヒールやパンプスを履くことの辛さを訴えるだけでは何も変わらない。それは個人の甘えにすぎないと捉えられ、企業側として規則を変えるインセンティブが弱いからだ。

しかし、ハイヒールやパンプスによる怪我を労災とみなし強制することをパワハラとして訴える流れとなったのなら、話は変わる。責任の所在が企業側に移り、変更するインセンティブが生まれるからだ。そして今の状況を見ていると、このような未来は近いと思う。どこかの企業が名指しで訴えられたら一気に変わるのではないだろうか。」

 

長く引用してしまってすみません。

こちらの文章で、記事は締めくくられています。

 

やや強引に言い換えますと、

「小さな組織が訴えても何も変わらない」「大きな損が発生しない限り、会社は動かない」

 

 この文章を読み、胸が打たれる思いでした。

派遣社員として働いて2年、あまりに訴えがきかず、私は諦めてしまいました。

現場のシステムが20年前から変わらず、資料をつくって改善案を提案したところ「派遣はそんなことしなくていい」と言われ、そのあと異動させられました。

 

そして今、現場から事務になり、現場をサポートする場として働いています。

 

 

現場の支店は変わったものの、同じような悩みを抱えていました。サポートする側としてはどんな対応をしてるのか、興味はあったのですが、すぐに落胆へと変わりました。

 

 

なにもしない

 

 

訴えられたら、真剣に話は聞く。しかしフォローはしない、という中々最低な感じでした。

 

「仕事忙しいんだよね…!」と思っていましたが、そんなこともなさそうな雰囲気…同じ資料を3時間くらい格闘していた上司。それって請求資料ですよね…関数でどうにかなると思うのですが……

 

私が見た対応としては、現場の訴えメールを、転用して上に流して終わりです。いや上に任せるって、貴方がいる意味ないやーん。 

 

 

 

あと辛いのは、備品補充です。

客へ提供する飲み物を補充するのですが、なんと1ヶ月4000本!業者かな???

ダンボール換算で、24本入りで160箱でした。業者かな??(2回目

 

さらに私は生理痛がマジでひどく、病院へ行ったら子宮に色々と問題がありました。簡単に言うと、生理が近いと、腰あたりが痛みます。吐きます。倒れます。

これは恥を忍んで、上に報告いたしました。「腰が死ぬので運ぶ量を減らしてください」と。

てか持病がなくても、女性一人に毎月4000本運ばせるって狂気の沙汰。運送業者じゃないんだぞ。

 

そして対応してもらいました。

 

(対応前)

段ボール20箱×週2回

 

(対応後)

段ボール10箱×週4回

 

 

「段ボールの量を減らしたよ!」

 

 

何も変わってねえ

 

 

 

唖然としすぎて、何も言葉が出ませんでした。いやいやいや、160箱という総数を減らしてくれってお願いしてるのに、なんも解決してねえ。

 

「昔は20階から14階まで運んでたけど、今は16階から運んでるから・・・」

「いやエレベーター使いますし、そこは関係ありません」

 

 

バカなのか?

 

荷物を台車に乗せて、降ろすって作業が辛いに決まってんだろーーーーっ!

別にエレベーターの階数は関係ないわ!論点ずらして逃げるなーーーーっ!!

 

頭痛がしてきました。しかし補充はしなくてはいけないので、週4回段ボールを10箱運んでおります。

こういう時に、派遣社員の無力さを感じてしまいます。現場のやり方を変える、組織の変革をおこす、などは出来ないと痛いほど身に染みてました。でも持病持ちで、段ボールが運べないという訴えさえも効かないとは。重たい段ボールを孤独に運びながら、笑いそうになってしまいます。

 

そしてここの会社が、怪我や事故が多いのも頷けました。

「用紙に安全に関するスローガンを一人ずつ書こう!」、朝礼で「安全の言葉を復唱しよう!」

そんなことやっても無意味です。それらをやって、心から気を付けようと思う人が何人いるでしょうか?

事故が起きて責められる上層部しか思わないでしょう。

 

おそらく現場は、極論を言ってしまうと「怪我をしてもいい」と思っている。

なぜなら皆、

 

「怪我をしたら、会社のみんなに迷惑がかかる」という至極当然のことが抜け落ちているんです。

 

「怪我をしたら、ほかの人が作業しなくてはいけない」「部のみんなが、他部署から睨まれるかもしれない」そんな感情が全くないのです。当たり前ですよね。現場以外の人が言うだけ言って、動いてはくれないんだから。

 

実際に私も「段ボール運んでいるときに、足の小指とか骨折しないかな~」と割と本気で考えています。痛みなしで折れてくれませんかね(無茶言うな)

それくらいの怪我を起こせば、きっと会社は動いてくれる。労災ももらえるし、働かなくていいし、ブログも書けるし、ハッピーでは?

 

ここの会社で働いていると、そんな風に思考が腐っていきます。あぁ怖い。

 

 腰の痛みを我慢しながら、今日も働き続けます。「つらいよね・・・」という同情はいりませんので、さっさと解決してください。さもなければ段ボールを自分の小指に落としたあと、がっぽり労災もらって、SNSで社名出して拡散いたしましょう。